二重恐喝とは【用語集詳細】
二重恐喝(Doubule Extortion)あるいは二重脅迫は、ランサムウェアが利用する攻撃手法の1つです。
この攻撃手法では、ランサムウェア運用者はターゲット組織のデータを抽出した後、ファイルを暗号化し、さらにリークサイト上で盗んだデータの公開を脅しに身代金を要求します。
被害を受けた組織は、暗号化によってシステムの可用性を損なうだけでなく、機密情報や個人情報の流出といった機密性の観点からも損害を受けるおそれがあります。
二重恐喝ランサムウェアに対して身代金を支払った場合でも、暗号化が解除される保証・あるいはデータの公開を取り下げてくれる保証がなく、また「支払ってくれる組織」ということで、別の脅威アクターからも狙われやすくなる可能性が高くなります。
この攻撃手法を用いるランサムウェアは2010年代末から増加しており、有名なグループやRaaSは以下のとおりです(大まかに時系列順、既に活動停止しているグループ含む)。
- Maze
- Netwalker
- Egregor
- REvil
- Conti
- Cl0p
- MedusaLocker
- Avaddon
- Babuk Locker
- LockBit
- DoppelPaymer
- Pysa
- RagnarLocker
- Snatch
- DarkSide
- SunCrypt
- Nemty
- Rhysida
- BianLian
- Royal
- HIVE
- BlackByte
- ALPHV/BlackCat
- Basta
- Bl00dy
- Play
- ViceSociety
- DarkRace
- Cuba
- 8base
- Money
- Akira