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イスラエル箸休め企画 第三弾『あなたには何が見えていますか?』 ~ほめ殺しの国 イスラエル~

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イスラエル箸休め企画 第三弾『あなたには何が見えていますか?』 ~ほめ殺しの国 イスラエル~
サボテンの実 トゲトゲだけど中は甘くて美味しい果物 イスラエル人は自分たちをこの実に例えます!(撮影:福室)

Makiko Fukumuro@SOMPO CYBER SECURITY | 2021年10月14日

SOMPOホールディングスは、2017 年 11 月に日本の保険会社として初めてイスラエルのテルアビブにデジタル戦略拠点「SOMPO Digital Lab Tel Aviv」を開設し、サイバーセキュリティを含む複数の領域においてイスラエルのスタートアップ企業との協業の検討や実証実験を行なっています。 現在、SOMPO CYBER SECURITYでも複数のイスラエル企業と技術提携をして、日本のお客さまにサービスを提供しています。

この『イスラエル箸休め企画』の案内役を務めますのは、前回同様SOMPO CYBER SECURITY プロダクト戦略部所属の私、福室 満喜子です。9年ほどイスラエルに住んでいたことがあり、イスラエルのスタートアップ3社での勤務経験もあります。

さて、いきなりですが皆さんは「スタイル抜群、背もスラっと高くて、美人で才女、おまけにお洒落でセンスもいいし、感情豊か、性格はと言えば、フレンドリーで心優しく、細やかで繊細、でも、勇気もあって、芯のしっかりした、自分の意見を持っていて、好奇心旺盛でユーモアのセンスも抜群なそんじょそこらでは見かけない素敵な女性」に出会ったことがありますか?

「そんな人はいない」「少なくとも自分の身の回りにはいない」と思ったそこのあなた!

気付いていないだけです。

何を隠そう、この私のことです!

今、椅子から転げ落ちたあなた、後で少し話をしましょう。

少なくとも、イスラエルでは私を形容するとき、こうした表現が使われていたのは噓ではありません。

では、日本ではどうでしょうか。

私を表現するために使われる形容詞は極端な例を挙げると「デカい、ガサツ、気が強くて、自己主張が激しく、喜怒哀楽も激しい」などが代表的なものです。先ほどの「おとぎの国」にのみ存在しそうな素敵な女性とは真逆のちょっと近寄りがたい女性を連想させる形容詞が並びます。

単に言い方を変える、見方を変える、基準が異なる、それだけでは説明がつかない、人や物事を見るときに何か特殊な超感覚的知覚やESPの類の能力を発揮するイスラエルの人たち。メキシコとブラジルに在住経験のある日本人の友人も同じく、人や物事の長所を瞬時に見抜いて口に出す人がいて、いつも私を褒めそやしてくれます。聞けば、メキシコとブラジルも同じくほめ殺しの文化だそうです。

『ほめ殺し』は日本的発想?

『ほめ殺し』 とは元々は対象をほめることでその対象を「だめにしてしまうこと」を指していたが、後にだめにすることを目的として「ほめる」ことをも意味するようになっている。(出典:wikipedia)

この言葉そのものが凄く日本的な発想の気がするのですが、今回、敢えて、タイトルにつけてみました。

なぜなら、イスラエルに住み始めた当時、褒められることや褒めることにあまり馴染みのなかった私が「これって『ほめ殺し』?」と感じていたからです。イスラエル箸休め企画 第二弾でも書きましたが、イスラエルの保育園でボランティアをしていた時も、もちろん子供を叱ることも多いのですが、兎に角、私にとって新鮮だったのが「褒めて伸ばす」教育。瞬時に褒めるに値する子供たちの言動や物事を見つけ、それを口にする保育士さんたち。逆に子供をダメにしてしまわないのだろうか、と思ったことも覚えています。(結論から言うと、個人的な見解ですが、褒めることで子供をダメにすることはなく、子供をダメにするのはそれ以外の数多くの要因)

タイトルで私が使う『ほめ殺し』は、あくまで日本人にとっては少しくすぐったいような、人をほめる文化を指しています。

これは日本語の「おべっかを使う」とは全く異なるものです。

イスラエルは「本音と建て前」のある国ではありません。

「おべっか」「忖度」「ゴマすり」ではないのであれば、何なのでしょうか。

要するに「コップに水が半分も入っている!」と思うタイプの人たちが多い国ということです。悪いものが見えていないわけではなく、まずは良いところに目が行く、物事を前向きに捉えるタチ、そういうことのようです。

わかりやすい例を挙げると、COVID-19のワクチン接種が世界でも群を抜いてイスラエルが早かったのは皆さんもニュースで聞いて印象に残っている方も多いのではないでしょうか。副反応も心配だけど、ワクチン接種による効果により期待する、だから先んじて確保にも乗り出すわけです。

6:4の法則:変化を遂げた私のモノの見方

私は今までの経験を活かし、日本とイスラエルの間に立つ仕事をすることが多く、実際に今もそういう立場にあります。こうもモノの見方が違う人たちがともに仕事をするとどうなるでしょうか?

お互いが見えていない部分を補い合うことができれば向かうところ敵なしとなります。

ところが「なぜ、あなたにはこれがわからない!?」となると、雲行きは一気に怪しくなり危機的状況を迎えます。

私自身、私という人間の6割がイスラエル人、4割が日本人でできていると思っています。

私にはイスラエル人には見えていない景色が、日本人には見えていない景色が見えています。

(時折、イギリスやオーストラリア、スペインの景色も混ざります。最近はインドの景色もよく混ざります。)

仕事上では間に入って難しい立場に置かれることもありますが、この6:4は自分が一番心地よく、自分らしくいられる割合でもあります。

以前勤めていたイスラエル企業で、偶然が重なり、突如、私が担当するクライアントから爆発的な収益を上げ始めたことがありました。相手を称えることを忘れないイスラエルですが、当時、私の上司はプライベートで問題を抱えており、職場では気もそぞろで、特に褒めてもらえませんでした。しかし、3カ月ほど絶好調だった売り上が、4か月目、前月の8割程度に落ちた途端に呼び出されて「20%も落ちている!」と怒られたのです。

お説教を最後まで聞き(そこは私の中に残る4割の日本人)、「売り上げが落ちたことに対するご指摘はわかりました。巻き返しを図りたいと思います。でも、そもそも3カ月前から急激に売り上げを伸ばしていることへのお褒めの言葉をまだ頂いていません」と訴えてみました。(ここは私の中の6割のイスラエル人)上司は苦笑いし「では、遅まきながら」と褒めまくってくれました。

似たようなことが外資の日本法人で働いていた時にも起こりました。

社内では非常に評判の良かった夏季限定キャンペーン用のイメージ画像やディスプレイを完成させ、いざDMを出す段階でオーストリア人の社長から「このアイコンが小さい、この〇〇がダメ」等の細かいダメ出しがありました。
再び、最後まで話を聞きいてから「ご指摘ありがとうございます。改善につなげたいと思います。ですが、このイメージやディスプレイ自体はどう思われますか?素晴らしくないですか?It is time to compliment!(お褒めの言葉を頂く時間です!)」とやったところ、社長から当時の私の上司に雷が落ちたことを後で知りました。

お国柄って難しい。

以前は明らかに使う言語によって人格が若干変わると自覚していた時期もありました。

日本語、英語、ヘブライ語。

日本語に戻るとどうしても期待される「日本人らしさ」(日本ではこれに加え「女性らしさ」的要素も加わります)を演じる節があったのですが、どうにもこれがしっくりこない。よって気が付けば、どの言語を話していてもいつも「6:4の法則」でいる自分が誕生していました。

褒めてもらったら素直にありがとう、そして自画自賛

褒められるのはもちろん気持ちの良いことですが、褒める側も慣れてみれば気持ちの良いものです。

イスラエル人は自己評価も高く、自分をプロモーションすることにも長けています。

イスラエルでは自分や身内に関して謙遜するという文化もないので「いやいや、それほどでも」とか「つまらないものですが」といった概念は通用しません。自分のことも身内のことも全力でプロモーションします。

「うちの愚妻が」なんて言おうものなら、今夜寝る場所はないでしょう。

イスラエルで当時、お付き合いをしていた男性に言われてびっくりしたのが:

「僕のお母さんは世界一の美人。そしてマキコは僕のお母さんにそっくりだ!」

ん?

何か、ひっかかるのですが。

彼のお母様はたまにテレビにも出るような人と聞いていたので、それはそれはお美しい方なのだろうと想像していたのですが、その数か月後、彼の家族の祝い事に招かれたときに、私を出迎えてくれたにこやかな、小太りの「おばちゃん」がお母様と知った時の私を想像してみてください。彼のお母様を知る私の友人にこの話をすると、笑い転げながら「確かに似てる!」と。そうなのです、あちらはイスラエル人、こちらは日本人ですが、なぜか顔はどこかしら似ている、と実は私も思っていたのでした。

冒頭のサボテンの写真の下にあるキャプチャにお気づきですか?

「サボテンの実 トゲトゲだけど中は甘くて美味しい果物 イスラエル人は自分たちをこの実に例えます!」

「Sabra」とはサボテンのことですが、イスラエル生まれのユダヤ人を指して使われる言葉でもあります。

イスラエルが移民の国であることはイスラエル箸休め企画 第一弾でも書きましたが、建国の歴史をたどるとわかるのですが、そこで生まれ育った人たちと新しくイスラエルに移民としてやってきた人たちの間にメンタリティの面で違いがあったであろうと想像できます。「Sabra」の意味を教えてもらった時に「へーそれを自分で言っちゃうんだ!?」と思ったことを今でも覚えています。でも、あれから30年近くたった今は「へーそれを自分で言っちゃうんだ!?」と思われる側の人間の要素を6割持った人間へと私も変貌を遂げました。

過ぎ去ってしまえば、すべて笑い話です。

でも、当事は理解に苦しみ、色々真に受けて、期待を裏切られてイライラしたり、意思疎通がうまく行かずイライラしたり、傷ついたり、心が忙しかったのを覚えています。繊細で細かいところに目が行きがちで心配性な日本人とおおらかで楽天的なイスラエル人、両者の特性を持ち合わせた国民性はそうそうない気がします。

であれば、補い合おうよ!

お互いから学ぼうよ!

見えてなかったものが見えるようなると、少しだけ心が豊かになり楽しい気分になります。

わからなかったことがわかるようになると、得をしたような楽しい気分になります。

「年を取ると涙もろくなる」と言いますが、経験値が上がると共感できるものが増えるから、という理由があるのだと思うのですが、少し似ている気がします。

日本xイスラエル それは魅惑の組み合わせ

日本人は褒め下手だし、自己アピールも不得手だと思いますが、それは少し肌寒い日のプールと同じことです。

思い切って飛び込んで慣れてしまえば、意外と水中のほうが温かい。

水の外にいる人のほうが寒そうにさえ見える。

人でもモノでも良いところを探す、それを声に出して言ってみる、伝えてみる、それはいつしか習慣になります。

モノの見方が変わります。そして、その習慣はあなたのプラスにはなれど、決してマイナスにはなりません。

そして、私達、SOMPO CYBER SECURITYのメンバーもこの魅惑の組み合わせに取り組んでいます。お互いの持っていない部分を補完し合い、イスラエルで研究開発されている最先端のソリューションを日本のニーズに見合ったサービスに仕立て上げ、提供する、それも私たちの日々の業務の一環です。

「スタイル抜群、背もスラっと高くて、美人で才女、おまけにお洒落でセンスもいいし、感情豊か、性格はと言えば心優しく、細やかで繊細、でも、勇気もあって、芯のしっかりした、自分の意見を持っていて、好奇心旺盛でユーモアのセンスも抜群なそんじょそこらでは見かけない素敵な女性」をその目でご覧になってみたい方は当社のセミナーや出展イベントに是非足を運んでみてください!

Israel Now イスラエル紹介コーナー【フムス】

今回はみんな大好き、イスラエル人のソウルフード「フムス」を紹介します。

COVID-19も落ち着き、平常を取り戻したイスラエルに住み、当社でグローバルプロダクトオフィサーを務めるAssaf Marcoから届いた情報をお届けします。

Assaf Marco@SOMPO CYBER SECURITY

フムスの起源は中東と言われており、各国で異なる種類のフムスが存在します。イスラエル国内だけでも使われるスパイスやトッピングが違ったり、異なるアプローチのフムスが多数存在します。

「フムス」って何?という方のために簡単に説明しましょう。

「フムス」とはひよこ豆で作るディップで、ピタと呼ばれるパンをちぎって、お皿に盛ったフムスをベターっと「拭き取って」食します。レシピにもよりますが、ゴマのペーストが入っていることも多く、日本人にも親しみやすい味だと思います。シンプルなストリートフードではありますが、出来立ての美味しいフムスは食べる人を天にも昇る気持ちにさせてくれます。週に1回、フムススタンドで友達と会う、なんてことをしている人も少なくありません。私自身、毎週金曜日の正午、決まったフムススタンドで友達と会っていた時期もありました。(イスラエルでは金土が日本の土日にあたります)  

私のお気に入りはテルアビブのJaffaと呼ばれるエリアにある(箸休め企画 第1弾のこのコーナーでも紹介されています)フムス専門のレストラン「Abu Hassan」です。

Abu Hassanのフムス!(撮影:Assaf Marco)

私にとっては唯一無二のイスラエル、いや世界で1番美味しい(福室:ほらね、イスラエル人は謙遜しないでしょ?私もこのお店のフムスは大好きですが、これの上を行くフムスに出会っています。Assafと喧嘩になりますね!当時勤めていた職場でバイク通勤をしていた同僚が時折、早朝、アラブの村に立ち寄り、オフィスのみんなに買ってきてくれるフムスが絶品中の絶品でした!)一皿を出すお店です。

このレストランは伝統的なイスラエル/アラブスタイルの一皿を確立したと言っても過言ではないと思います。60年ほど前に開店し、多種多様な人たちで常ににぎわっています。ランチ時には長い行列ができ、店内はギュウギュウで活気に満ち溢れています。店はフムスが売り切れると閉まってしまいますが、開店から3時間後ぐらいの話でしょうか。

ゆっくり家族や友達と会話を楽しみながら食事をする場所ではなく、さっさと食べてさっさと出ていく場所です。最初はびっくりしますが、慣れるとユーモラスにも見えてくるのが、ゆっくり会話を楽しみながら食べていると「さっさと食べて出て行ってくれ!」と叫ぶ店員たちです。猛烈な勢いでフムスを頬張った後は、お昼寝タイムです。フムスはお腹にたまる食べ物なので、理想を言えば、少し横になるのがおススメです。

Jaffaの旧市街 モスク越しに見る地中海に沈む夕日(撮影:福室)

Jaffaの街中の風景(撮影:福室)

Jaffaには旧市街もあり、その古い町並みが地元民にも観光客にも人気のエリアで、アラブ人も多く住んでいます。いつかイスラエルへお越しの際はJaffa散策のついでに、是非、Abu Hassanにも足を運んでみてください!

Abu Hassanのフムスに憑りつかれた人が、自分なりの研究を重ねてたどり着いたレシピがここに紹介されています。気になる方は是非、試してみてください!

Abu Hassan Humus Recipe:

https://www.theedgyveg.com/2020/02/11/israel-hummus-abu-hassan-recipe/

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