UPXとは【用語集詳細】

UPXはフリーかつオープンソースの実行ファイルパッカーです。
実行ファイルを圧縮することでファイルサイズを軽減します。圧縮されたファイルは、ランタイム等を必要とせず、またメモリを過剰消費することなく自己解凍できます。
Windows実行ファイル(PE、EXE)、DLLのほか、macOSアプリケーションやLinux実行ファイル(ELF)もサポートしています。
実行ファイルをパッキングすることにより、ファイルシグネチャが変化します。このため、多数のサイバー攻撃やマルウェアが、アンチウイルスなどによる検知を回避する目的で、UPXのようなパッカーを利用しています。
著名なAPTであるAPT29、APT39、ChinaChopperなどが、悪性プログラムやMimikatzなどを、UPXを利用し圧縮し難読化に活用しています。