ラテラルムーブメントとは【用語集詳細】
ラテラルムーブメント(Lateral Movement)、あるいは水平展開とは、攻撃者が遠隔でシステムに侵入する攻撃手法の総称です。
攻撃者が不正アクセスし目標を達成するためには、ネットワークに侵入後、必要な特権昇格を行い、複数のシステムやアカウントを侵害し探索する必要があります。このようなラテラルムーブメントを達成するために、攻撃者はツールや盗んだ資格情報などを活用します。
APTなど攻撃者のTTPを集約したMITRE ATT&CKでは、ラテラルムーブメントに用いられる技術としてリモートサービスの悪用(SSH、RDP)、内部でのスピアフィッシング、SMBなどを用いたネットワーク内でのファイル探索、PsExecなど管理ツールの悪用、アカウント奪取のための攻撃(パス・ザ・チケット攻撃、パス・ザ・ハッシュ攻撃)などが挙げられています。