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ksmbdとは【用語集詳細】

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ksmbdとは【用語集詳細】

脆弱性診断サービス

ksmbdは、ネットワーク上のファイル共有に用いられるCIFS/SMB3プロトコルを実装するための、Linuxカーネルサーバのモジュールです。
SMB3ファイルサーバーの高速化、SMB Direct(低遅延・高速を実現する機能)などを実現するために開発されました。
Namjae Jeon氏によって2021年にリリースされ、Linux Kernel 5.15から搭載されています。

SMBはWindowsにおいて用いられるプロトコルであり、UNIX系OSでSMBを用いるためには、ソフトウェアが必要になります。
UNIX/ LinuxにおけるSMBプロトコルを用いたファイル共有や、UNIX系OSのWindowsネットワークへの参加には、Sambaファイルサーバーが広く用いられています。
ksmbdは、Sambaを補完するものであり、将来的にSambaと統合することが計画されています。
ksmbdとSambaには機能上の違いがあり、例えばSambaがサポートするActive Directoryドメインコントローラ付与機能はksmbdには備わっていません。

2022年12月、ksmbdに複数の脆弱性がセキュリティベンダーによって公開されました。そのうちの1つであるユーズアフターフリー脆弱性(CVE-2022-47939)は、認証不要のリモートコード実行を可能にするものであり、当該ベンダーはCVSS10.0という最高値を付与ました。
Ubuntu 22.04以降、Deepin Linux 20.3、Slackware 15などがこの重大脆弱性を抱えていると報道されています。
なおRed Hat社は「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)およびRed Hat OpenShiftの全バージョンには、ksmbdの該当コードが含まれていないため、影響を受けない」との情報を発信しています。



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