JWTとは【用語集詳細】

JWTは、正式にはJSON Web Tokenといいます。
JWTは、JSONオブジェクト(JavaScript Notation)を利用し、データを安全にリモート送信するオープンスタンダードです。
JWTの企画はRFC 7519に規定されており、主にWebアプリケーションにおけるアクセス認証・認可や、情報の送受信に用いられます。
JWTに格納された情報は、HMACあるいは公開鍵暗号(RSAまたはECDSA)による署名を通じて完全性を確保されています。
JWTは軽量であるため、発信の際にURLや、HTTPヘッダやPOSTパラメータを利用することができます。
JWTは Auth0が運営するオープンソースプロジェクトであり、npmなど様々なパッケージマネージャーから利用が可能です。
2023年1月、悪性リクエストを送信することによるリモートコード実行の脆弱性(CVE-2022-23529)がPalo Alto Networksによって発見されました。当該脆弱性は バージョン9.0.0において修正されています。
JWTの取り扱いを誤った場合、不正アクセスや情報漏洩につながるおそれがあります。
事例として、国内大手メーカーの利用するサプライチェーン向けWebアプリケーションにおいて、従業員メールアドレス情報のみで認証用JWTが生成可能な状態にあったため、正規の手順を踏まずログインできてしまうという脆弱性が研究者によって発見されています。