COBITとは【用語集詳細】
COBITはControl Objectives for Information and Related Technology(情報及び関連技術のための管理目標)の略称であり、ISACAの公開するITガバナンスと管理に関する包括的なフレームワークです。
現在の最新版は2019年に公開されたCOBIT2019です。
フレームワークの焦点はガバナンスおよび管理のための指針であり、IT環境や技術に関する具体的基準を提供するものではありません。
COBITは、ITガバナンスに関して以下の6つの原則を提唱しています。
- ステークホルダーの価値を提供する
- 包括的なアプローチ
- 動的なガバナンスシステム
- 管理とガバナンスの差別化
- 組織の要求に応じた適応(テーラリング)
- エンド・トゥ・エンドのガバナンスシステム
フレームワークは6つの原則を通して、優先順位付けと意思決定を通じた方針を定めるとともに、方針および目標に対するパフォーマンスやコンプライアンスを監督・評価するプロセスを確立します。
COBITでは、ガバナンスは取締役会レベルの、管理(マネジメント)は執行役レベルの活動と定義されています。