PETsとは【用語集詳細】
PETs(Privacy-Enhancing Technologies、プライバシー向上技術)は、プライバシーの保護を確保するための技術・方法論・知識の総称です。
個人情報の利用を最小限にし、情報セキュリティを最大化し、市民を支えることを目的とする技術を指します。
医療情報に代表されるように、現代のソフトウェアやアプリケーションは個人のプライバシーを保全することが要件となっています。 PETsは個人情報を取り扱う企業・組織が、プライバシー保護のために対象システムに実装すべきものとして、例えばEU一般データ保護規則(GDPR)における「プライバシー・バイ・デザイン(Privacy by Design)」、「プライバシー・バイ・デフォルト(Privacy by Default)」といったコンセプトとの関連で言及されます。
AI等のデータ駆動型技術を支えるテクノロジーとして米国政府もPETsの研究開発を推進しています。
代表的なPETsとしては以下のようなものがあります。
- ホモモーフィック暗号
- セキュア・マルチパーティ・コンピュテーション(SMPC)
- 仮名化(Pseudonymisation)
- Private set intersection (PSI)
- 連合学習
- Trusted Execution Environment (TEE)
- ゼロ知識証明
- 差分プライバシー
- 合成データ
参考:ICO"Privacy-enhancing technologies(PETs)"(外部リンクPDF)