NIST CSFとは【用語集詳細】
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NIST CSF(Cyber Security Framework)は米国国立標準技術研究所(NIST)が公開している文書で、正式名称は「重要インフラにおけるサイバーセキュリティを向上させるためのフレームワーク(Framework for Improving Critical Infrastructure Cybersecurity)」です。
CSFは、組織におけるサイバーセキュリティリスク管理を向上させるためのガイドラインとして利用されています。
既存のセキュリティ基準を参考に構築され、コア(基本的な施策)、実装ティア(Tier)(具体的な実装)、プロファイル(組織ごとの適用)の3つの構成要素に分かれています。
CSFは、特定、防御、検知、対応、復旧の5領域におけるセキュリティ対策をカバーしています。
2023年現在、バージョン2.0へのアップデート作業がNISTによって進められており、以下の要素を追加することが検討されています。
- 重要インフラに限定されない業界、組織に向けた改訂
- ISOやNISTの他の基準との照合
- ゼロトラストアーキテクチャ等の最新のベストプラクティスの反映
- フレームワーク実装およびアセスメントに関するガイダンスの強化
- ガバナンスおよびサプライチェーンリスクマネジメントの重要性の強調