ハンズオン・キーボード攻撃とは【用語集詳細】
ハンズオン・キーボード攻撃(Hands-on-Keyboard Attack)あるいはハンズオン攻撃(Hands-on Attack)は、ターゲットのネットワークやシステムに侵入した攻撃者が、直接内部の探索や侵害操作を行う攻撃手法です。「対話型攻撃」と表現されることもあります。
この言葉は、スクリプトやプログラムベースの機械的・自動的な攻撃手法と対比され利用されます。広く普及したマルウェアや攻撃スクリプトではなく、攻撃者自身がターゲットの環境を分析し合法ツール等を活用しハッキングを行うため、一般的に検知されにくい傾向にあります。
ハンズオン・キーボード攻撃は、あらかじめ選定したターゲット組織に対して、高度な能力を持つ攻撃者が手動で侵害を行うという特徴を持ち、主に国家APT等が利用してきた手法です。ただし近年では、ランサムウェア・グループを始めとするサイバー犯罪者も大企業や公的機関を狙い、ハンズオン・キーボード攻撃を行っているケースが観測されています。