OPSECとは【用語集詳細】

OPSEC(Operations Security、オプセック)は、我の作戦企図を敵から秘匿するためのプロセスです。日本語では「作戦保全」等と表現されます。
米国の情報システム・セキュリティに関する基準であるNIST SP800-53では、OPSECを「我の能力および企図に関する情報を敵にアクセスできないようにするための体系的なプロセス」と定義しています。
セキュリティに関する対策や企図を敵に見破られた場合、敵はそうした情報を元に攻撃を考え、対策を逆用することが可能となります。そのため、機密活動の計画や実行に関する付帯情報を特定、コントロールし、保護することにより、OPSEC=作戦の保全を確保します。
OPSECプロセスは以下の5ステップで実行されます。
- 機微な情報の特定
- 脅威アセスメント
- 脆弱性の分析
- リスクアセスメント
- 対策の適用
サイバーセキュリティの領域では、ターゲットの偵察(システムやホスト、SNSアカウント等のスキャン等)を行う際に、自身のホスト情報やアカウント情報、個人情報を秘匿したりといった場面でOPSECの概念が用いられることがあります。
なお、OPSECは元々軍事で使われている概念であり、米国防総省隷下の国防防諜・安全保障局(DCSA、Defense Counterintelligence and Security Agency)がOPSECに関する教育資料を公開しています。
- OPSEC Awareness(外部リンク)