残留データとは【用語集詳細】

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残留データ(Residual Data)とは、ハードディスクなどのメディアに残存したデータです。
電子データは、その生成から使用、廃棄まで、一連のライフサイクルにわたって適切に保護する必要があります。
メディアに保存されているデータや、ネットワークを移動中のデータに対する保護策が強化されるに従って、攻撃者はデータにアクセスしやすい弱点を狙うようになります。
運用を終了し、廃棄となったメディアに対しては、適切なデータ消去策すなわちサニタイジングを実施する必要があります。サニタイジングによりデータ消去措置が行われていない場合、あるいは不完全な場合、メディアに残存したデータが「残留データ」となり、攻撃者に狙われる可能性が高まります。

残存データリスクを低減するサニタイジング手法に関しては、NIST SP800-88「メディア・サニタイゼーションガイドライン(Guidelines for Media Sanitization)」が存在し、クリアリングを含む4つの方法を定義しています。

なお、インフラストラクチャーを事業者に管理委託するクラウドサービスの普及に伴い、残留データの管理が課題となっています。

廃棄されたハードウェアからデータが窃取される事案は国内外問わず発生しています。
また2022年には、米軍がアフガニスタンで利用していた、アフガン国民の生体認証データが中古品から流出し、米軍協力者に対する迫害を招きかねないとして問題となりました。



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