アウトオブバンドとは【用語集詳細】

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脆弱性診断サービスアウトオブバンド(Out-of-Band、OOB)とは、「帯域外」や「不定期」を意味する言葉です。ITおよびセキュリティ領域においては、この言葉は様々な文脈で利用されます。

ITシステムの管理においては、特定のシステムに対しリモートからネットワークを用いて、通常のプロセスとは別個の手段を用いて管理することを指します(アウトオブバンド管理)。

アプリケーションにおけるアウトオブバンド通信(OOB Interactions)とは、想定されていないルートやプロトコルによって行われる通信を指します。このような通信は脆弱性となります。
OASTは、アウトオブバンド通信を利用した動的セキュリティテストの1つです。

また、ソフトウェアやハードウェアの脆弱性を修正するアップデートの公開においては、脆弱性が重大であったり、攻撃者に既に悪用されていたりといった状況を鑑みて、不定期や緊急のアップデート公開を行う場合に「アウトオブバンド・アップデート」と記載されることがあります。

システムの認証機能において、ログインやサインインのための通信チャンネルとは別の経路を用いて認証を行う仕組みは、アウトオブバンド認証(Out-of-band Authentication)と呼ばれます。
例えば、アプリケーションへのログインにあたり、モバイル機器を用いたトークンの送受などを行う2要素認証多要素認証がその実例にあたります。

なお、近年発生数が増大している危険な共通脆弱性タイプ(CWE)に「境界外書き込み(Out of Bounds Write)(CWE-787)」がありますが、こちらは異なる語句です。



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