【ブログ】ISMSにおける脅威インテリジェンス(1/22)
情報セキュリティマネジメントシステムの世界的な基準であるISO/IEC 27001(ISO 27001)が2022年に改訂され、そのセキュリティ管理策の1つとして脅威インテリジェンスが新たに追加されました。サイバー空間をめぐる脅威が日々変化する中、組織・企業がサイバーセキュリティリスクを管理する上で脅威インテリジェンスは不可欠な要素となっています。 本記事では、ISMSに記載された「脅威インテリジ...
SOMPO CYBER SECURITY
クラーク・ウィルソン・モデル(Clark Wilson Model)は、主に私企業における情報の完全性を確保するために提唱されたセキュリティモデルです。
1987年にDavid D. ClarkとDavid R. Wilsonによって公開されました。
クラーク・ウィルソン・モデルでは、情報システム内のデータを制限データと非制限データに分類し、制限データに対しては完全性ポリシーを適用します。
制限データに対しては、完全性検証プロセス(Integrity Verification Procedure)および変更プロセス(Transformation Procedure)という2つのプロセスを適用します。
完全性検証プロセスでは、データが適切な状態にあることを検証し、変更プロセスではデータをある状態から別の状態に変更します。
データの処理は常に完全性ポリシーによる監視と制御を受け、サブジェクトではなく、変更プロセスのみがデータにアクセスし、変更することができます。
クラーク・ウィルソン・モデルは、以下の9つのルールに基づきます。
情報セキュリティマネジメントシステムの世界的な基準であるISO/IEC 27001(ISO 27001)が2022年に改訂され、そのセキュリティ管理策の1つとして脅威インテリジェンスが新たに追加されました。サイバー空間をめぐる脅威が日々変化する中、組織・企業がサイバーセキュリティリスクを管理する上で脅威インテリジェンスは不可欠な要素となっています。 本記事では、ISMSに記載された「脅威インテリジ...
脆弱性診断(Vulnerability Assessment)あるいはセキュリティ診断は広く普及した対策であり、多くの組織・企業がサイバーセキュリティ強化のために取り入れています。ソフトウェアやシステム、クラウドサービス等の脆弱性は、攻撃を招くアタックサーフェスの1つです。クラウドが利用されDXが推進される今日、脆弱性を特定し対応する施策の1つである脆弱性診断の重要性は日々高まっています。 本記事...
前編からお読みください→:CISA Deciderとは?(前編) MITRE ATT&CKの紹介 米国のサイバーセキュリティ当局であるCISAが2023年3月、Deciderツールを公開しました。Deciderは、インシデント担当者やセキュリティ・アナリスト向けの、MITRE ATT&CKによるマッピングを支援するツールです。 本記事では、Deciderの概要と仕組みについて紹介します。※ 本編は...
米国のサイバーセキュリティ当局であるCISAが、Deciderツールを公開しました。Deciderは、インシデント担当者やセキュリティ・アナリスト向けの、MITRE ATT&CKによるマッピングを支援するツールです。 前編となる本記事では、まずDeciderツールがターゲットとするMITRE ATT&CKフレームワークについて紹介します。 後編では、Deciderの概要と仕組みについて説明し、実際...