共通線信号No.7とは【用語集詳細】

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脆弱性診断サービス共通線信号No.7(Signaling System No.7)は、公衆電話同士を接続するネットワークプロトコルです。
SSN7という略称が用いられ、1975年に導入が開始されて以降、世界各国で利用されています。

SS7は、ANSIおよびIETFによって定義されています。
SS7はネットワーク間の電話の転送やSMSの転送、料金請求処理、国際ローミングなどを行います。
非常に古いプロトコルであるため、セキュリティ上の脆弱性が多く存在し、これまでに繰り返しハッキングを受けています。
SS7プロトコルをハッキングされた場合、攻撃者は通話内容を盗聴し、SMSを読むことができます。また、携帯電話の位置情報を不正に取得することも可能です。

2019年には、SS7ハッキングによってSMSを窃取した攻撃者が、銀行ATMの二段階認証を無効化し不正な引出しを行いました。
また2020年には、複数の政府を顧客とするスパイウェア企業Circlesが、SS7脆弱性を利用し通信事業者のインフラストラクチャに侵入し、標的の通話やSMSを窃取するサービスを提供していたことが明らかになっています。



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