セキュリティ・バイ・デザイン(Security by Design,SBD)あるいはセキュア・バイ・デザイン(Secure by Design)とは、システム導入・運用後の後付けではなく、企画・設計を含む開発ライフサイクル全体でセキュリティ対策を組み込むことで、サイバーセキュリティを確保するという考え方です。
米CISAは、サイバーセキュリティ分野における安全保障強化施策の1つとして、セキュア・バイ・デザイン/セキュア・バイ・デフォルトを推進しています。 CISAは、従来の定義に加えて、顧客を保護するセキュリティを、単なる技術仕様だけでなく中核的な事業目標に据えた製品をセキュア・バイ・デザインであると規定しています。 また、製品を取得した時点で、ユーザーによる設定作業や追加コストの必要なく、適切なセキュリティ機能が利用可能であるという状態をセキュア・バイ・デフォルト(Secure by Default)としています。
CISAのガイダンス
CISAおよびFBI、NSA、オーストラリア、カナダ、英国、ドイツ等各パートナーが2023年4月に共同で公開したガイダンス、セキュア・バイ・デザイン/デフォルト原則(Shifting the Balance of Cybersecurity Risk)は、ソフトウェア製造者に対し、概ね以下の施策を推奨しています。