ヒープスプレーとは【用語集詳細】

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脆弱性診断サービスヒープスプレー(Heap Spraying)は、動的に確保可能なメモリ領域であるヒープに対して悪性のコードを書きこみプログラムに実行させる攻撃手法です。ユーザーの利用するWebブラウザやPDFリーダー等を通じてシステムを侵害するドライブ・バイ攻撃においてよく利用されます。
この攻撃では、プログラムの利用するヒープ領域に対し、悪性コードを含むスクリプトを割り当て、ターゲットのマシンがスクリプトを実行することで攻撃が行われます。
メモリを複数のシェルコードで満たし、またNOPスライド(「何もしない(No Operation、NOP)」命令をつなげることで実行フローを宛先にスライドさせる方法)を利用することで、ASLRDEP等のメモリ保護策をバイパスします。

ヒープスプレーは2000年代に登場し、JavaScriptをベースにしたエクスプロイトに利用された他、EternalBlueエクスプロイトにおけるSMBv1脆弱性の悪用にも用いられました。



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