エアギャップとは【用語集詳細】

カテゴリ
用語集 
タグ
セキュリティ対策  用語集  用語集:あ行  用語集:え 

SOMPO CYBER SECURITY

B!

脆弱性診断サービスエアギャップ(Air Gap)とは、2つのシステムが物理的にも論理的にもつながっておらず、隔絶している状態を示します。転じて、インターネット上から完全に隔絶させるセキュリティ対策を意味することがあります。

エアギャップ対策を施された情報システムは、インターネットを通じた遠隔での攻撃に晒されることがないため、一般的にセキュリティレベルが高いと考えられています。
一方、このようなシステムを狙って、ソーシャルエンジニアリングや、ドライブバイ攻撃、電磁波などを利用した攻撃、隠れチャネル攻撃が行われることもあります。

秘密を取り扱う軍事システムの一部は、インターネットや商用回線から完全に隔絶したネットワークを利用しています。また電力・エネルギーや核施設、金融業界など重要インフラについても、エアギャップ規則やエアギャップ対策を施しているケースがあります。
しかし、2010年に明らかになったイラン核施設へのサイバー攻撃では、出入りの役務業者を経由してマルウェアStuxnet)が配送され、外部から隔絶した遠心分離機装置が破壊されています。

エアギャップに対する攻撃方法の研究は今も盛んであり、一例として2023年に韓国の大学が発表したCASPERがあります。これはエアギャップ・マシンに内蔵された内部スピーカー(ビープ音等を発するスピーカー)から発信される微弱な高周波音声を、隠れチャネルとして利用しデータを窃取する手法です。



関連記事

【採用事例】株式会社ダイフクさま ~きっかけはお客さまからのご依頼~(Panorays)

サプライチェーンリスク評価サービス『Panorays』の採用事例として、株式会社ダイフクさまにお話をうかがいました。 近未来を想像させる大阪市内にある真新しい本社ビルで、サプライチェーンリスク評価サービス『Panorays』の採用事例の取材をさせて頂いたのは、日本国内外でビジネスを大きく成長させている製造大手の株式会社ダイフクさまです。実際の運用はまだこれからという段階であり、採用に至った背景や理...

【採用事例】応用地質株式会社さま サイバーリスクアセスメントサービス

当社が提供するサイバーリスクアセスメントやPanoraysを使った組織のセキュリティ態勢改善の事例です。 「DX」を推し進める組織が増加する中、それに伴うセキュリティ態勢の強化は十分か、攻撃をどの程度防御できる対策が取られているのか、管理体制は整備されているのか、考えなければならないこと、やらねばならないことに終わりはありません。やらなければと思っている間にインシデントに見舞われることもあります。...

【採用事例】応用地質株式会社さま ~インシデントを好機ととらえる組織の力~

当社が提供するサイバーリスクアセスメントやPanoraysを使った組織のセキュリティ態勢改善の事例を紹介します。 インシデントは対岸の火事ではないと理解し対策に乗り出す組織、理解しているもののどこから手を付けてよいかわからない組織、やるべきことはわかっているものの上層部の理解が得られない組織など、どの状況のどのフェーズにいても、参考になる材料が必ず見つかると感じるお話をDX認定事業者でもある応用地...

脆弱性診断ツール「WEBスキャナー」の比較・検討プロセス

2021年7月 イスラエルにあるSOMPO Digital Lab Tel Aviv内に発足したサイバーチームが発信するニュースレターを紹介します。今回のニュースレターでは、Webアプリケーションスキャナーを比較・検討する際に、実際に用いた手順を紹介します。 Max Cohen@SOMPO Digital Lab Tel Aviv | 2024年2月 記事に関するご意見・お問い合わせはこちらへお寄...