TRANSECとは【用語集詳細】

カテゴリ
用語集 
タグ
サイバー安全保障  用語集  用語集:英数字記号  用語集:T  暗号  セキュリティ技術 

SOMPO CYBER SECURITY

B!

脆弱性診断サービスTRANSEC(Transmission Security)は、米国防総省で定義されている通信保全(COMSEC)の下位分類を示す略語です。 日本語では「送信保全」等と訳すことができます。
TRANSECは送信(データの発信)に対して行われるセキュリティ対策の総合であり、通信の傍受、妨害、欺へんあるいは信号パラメータやメタデータの解析を通じたインテリジェンスの獲得といった敵の活動から送信を保護する方策を指します。

具体的なTRANSECとして、無線通信における周波数ホッピング(FHSS)直接スペクトラム拡散(DSSS)等が挙げられます。
これらの技術は、無線を送信する際の周波数を短時間で切り替えることにより、特定周波数帯を狙った電波妨害や傍受を回避するために用いられます。
例えば米軍やNATOその他の同盟国で運用されている対電子戦デバイスであるハブクイック(Have Quick)は、周波数ホッピングによる対空無線通信を実現することで敵からの通信妨害を阻止します。

TRANSECで利用される周波数ホッピングや直接スペクトラム拡散等の技術は、ワイヤレスネットワークの規格であるIEEE 802.11にも規定されています。



関連記事

(4/17更新有)Palo Alto Networks製品の脆弱性に対応してください(悪用中)

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年4月 2024.4.17追記本記事公開後、当該脆弱性の悪用条件等の更新が行われています。最新の情報はP...

ハクティビストによるDDoS攻撃サービスInfraShutdownの利用

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年3月 先般、自称ハクティビストグループであるAnonymous Sudanが新DDoS攻撃サービス「I...

脆弱性診断ツール「WEBスキャナー」の比較・検討プロセス

2021年7月 イスラエルにあるSOMPO Digital Lab Tel Aviv内に発足したサイバーチームが発信するニュースレターを紹介します。今回のニュースレターでは、Webアプリケーションスキャナーを比較・検討する際に、実際に用いた手順を紹介します。 Max Cohen@SOMPO Digital Lab Tel Aviv | 2024年2月 記事に関するご意見・お問い合わせはこちらへお寄...

Beastランサムウェア | マルチプラットフォーム対応のRaaS

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年2月 2024年2月、ロシア語のダークウェブ・フォーラムXSSにおいてBeastランサムウェアの宣伝投...