不正指令電磁的記録に関する罪とは【用語集詳細】

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サイバー脅威インテリジェンスサービスCognyte不正指令電磁的記録に関する罪は、マルウェアなどの不正プログラムの使用、開発、流通に係る犯罪行為です。
マルウェアがコンピュータプログラムに対する社会的信頼を脅かすとして、この信頼を保護する目的で制定されました。
正式には、不正指令電磁的記録作成罪および供用罪、不正指令電磁的記録取得罪および保管罪が規定されています。
構成要件としては、マルウェアは電磁的記録であること、意図に反して動作すること、そのマルウェアが不正であることが定められています。
本罪に関しては、インターネットやセキュリティ技術の発展に伴って、現実において様々な論争が生まれています。
P2P技術を利用したWinnyが違法ファイルやり取りに利用されたため開発者に対し責任が問われた事案や、ペネトレーションテストとサイバー攻撃の双方に用いられるデュアルユース・ツールの位置づけ、Webサイト訪問者に告知なくマイニングを行わせるコインハイブに係る事件など、その適用を巡って官民において様々な意見・反論が生じました。

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