OSC&Rとは【用語集詳細】

カテゴリ
用語集 
タグ
脅威インテリジェンス  用語集  用語集:英数字記号  用語集:O  規格・基準 

SOMPO CYBER SECURITY

B!

サイバー脅威インテリジェンスサービスCognyte

OSC&R(Open Software Supply Chain Attack Reference)は、MITRE ATT&CKを参考に、ソフトウェア・サプライチェーンにおける攻撃者のTTPや振る舞いをマッピングした公開フレームワークです。
このフレームワークは、セキュリティベンダーOX Securityを中心とする、大手ベンダー役員等約20社からなるコンソーシアムによって創始されました。

ソフトウェア・サプライチェーンは、ソフトウェア開発ライフサイクルを構成するあらゆるコンポーネントを指す言葉であり、オープンソースやライブラリ、開発環境・ツールなどが該当します。
OSC&Rは、近年増大しつつあるソフトウェア・サプライチェーンの脅威を理解するために作られたフレームワークです。
このフレームワークは、ソフトウェア・サプライチェーンを狙う攻撃者の振る舞いを包括的かつ体系的に記述し、実際の対策に活用できる(Actionable)ように設計されています。
OSC&Rを普及、発展させることにより、攻撃者についての共通理解を促進し、セキュリティ戦略・対策やレッドチーム活動の質を向上させることが期待されています。

OSC&Rでは、SBOMになぞらえたPBOM(Pipeline Bill of Materials)のコンセプトに基づき、攻撃者のキルチェーンを以下のとおり開発ライフサイクルに沿って分類しています。

PBOMは、オープンソースセキュリティやCI/CD、コンテナなどの開発条件に応じた具体的な攻撃手法を集約・整理し提示します。

OSC&Rは2023年3月よりGitHub上で公開されています。



関連記事

【ブログ】中堅企業向けサイバー脅威インテリジェンス活用ガイド ~導入時や運用の懸念を払拭~(4/28)

皆さん、こんにちは。 SOMPO CYBER SECURITYで上級研究員を務めるマオール・シュワルツ(Maor Shwartz)です。 私は来日する以前から現在までの10年近く、軍(イスラエル国防軍8200部隊)と民間(インテリジェンスを扱う専門企業や機微な情報を持つ民間企業)の立場でインテリジェンス及びサイバーセキュリティに携わってきました。(私の詳細なプロフィールなどはこちらの過去記事をご覧...

【ブログ】AIの力を脅威インテリジェンスに活かす(3/14)

サイバー脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte | 2025年3月 今日のデジタル時代において、サイバーセキュリティはかつてないほど重要になっています。サイバー脅威の高度化に伴い、従来のセキュリティ対策では不十...

【ブログ】自動車関連メーカーを攻撃するQilinランサムウェア(2/14)

サイバー脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2025年2月 2025年2月5日、Qilinランサムウェア・グループは、ダークウェブ上にホストするリー...

【ブログ】デジタルリスク保護(DRP)とは(2/13)

サイバー脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2025年2月 今日のコネクテッド化した世界では、デジタル環境は絶えず進化しており、組織は新たな脅威に先...