オーロラ作戦とは【用語集詳細】

カテゴリ
用語集 
タグ
サイバー安全保障  用語集  用語集:あ行  サイバー攻撃・ハッキング  APT  用語集:お 

SOMPO CYBER SECURITY

B!

脆弱性診断サービス

オーロラ作戦(Operation Aurora)は、2010年、中国政府と関連するAPTであるElderwood(別名:Sneaky Panda、Beijing Group)が米国の大手民間企業をターゲットに行った一連のサイバー攻撃です。
Yahoo、Adobe、Dow Chemical、Morgan Stanley、Google等、メディア、インターネット、化学セクターの30社以上の企業が標的となりました。
オーロラという名前は、攻撃者が使用したコンピュータの1つから発見されたフォルダ名が由来しています。

Googleは、自社ネットワークが侵害を受け、人権活動家のGmailアカウントにアクセスされていることを公表し、中国国家が支援する攻撃であると主張しました。一連の攻撃は、中国反体制派や人権活動家のGmailアカウントに侵入するための、サイバースパイ活動とみられています。一方Microsoft社は、中国によるサイバー攻撃の目的を、「米国で勤務する中国スパイの身元が特定されているかどうかを確認すること」ではないかと推定しています。

オーロラ作戦で利用された主要な攻撃手段はスピアフィッシングです。 メールやインスタントメッセージに添付された悪性リンクを通じてマルウェアを配送し、攻撃者による情報窃取が行われました。マルウェアの侵害活動においては、Microsoft Internet Explorerのゼロデイ脆弱性CVE-2010-0249)が悪用されました。

産業スパイ活動の手段としてサイバー攻撃が用いられたこと、またGoogle社が公然と中国政府を批判したことから、当該事案は大きく注目されました。
この攻撃から4か月後、Googleは中国での事業停止を決定しました。



関連記事

日系自動車メーカーへのアクセスを販売する趣旨のダークウェブ投稿

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年5月 2024年5月1日、ロシア語のダークウェブ・フォーラムにおいて"murava"と称する脅威アクタ...

(4/17更新有)Palo Alto Networks製品の脆弱性に対応してください(悪用中)

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年4月 2024.4.17追記本記事公開後、当該脆弱性の悪用条件等の更新が行われています。最新の情報はP...

ハクティビストによるDDoS攻撃サービスInfraShutdownの利用

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年3月 先般、自称ハクティビストグループであるAnonymous Sudanが新DDoS攻撃サービス「I...

Beastランサムウェア | マルチプラットフォーム対応のRaaS

脅威インテリジェンスサービスCognyteは、ダークウェブやTelegram、SNSなどから膨大な情報を収集し、情報漏洩や脅威アクターの活動を検知することによって、組織のサイバー・リスクを軽減させるサービスです。 Cognyte CTI Research Group@Cognyte | 2024年2月 2024年2月、ロシア語のダークウェブ・フォーラムXSSにおいてBeastランサムウェアの宣伝投...