Kimsukyとは【用語集詳細】

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脆弱性診断サービスKimsuky(キムスキー)は、北朝鮮と関連するAPTです。2012年から活動しており、国外を対象に情報収集・サイバーエスピオナージ活動に従事していますが、近年は暗号資産の窃取を目的に攻撃対象を拡大しているとも報じられています。
主要なターゲットは韓国、日本、米国、ロシア、欧州諸国であり、外交や朝鮮半島に関する安全保障、核政策や経済制裁に関する情報を狙っていることが伺えます。
このAPTはソーシャルエンジニアリングスピアフィッシング水飲み場攻撃などを通じてターゲットにアクセスし、情報を窃取します。

MITREによれば、2014年に発生した韓国のエネルギー企業に対する攻撃はKimsukyによるものだと推定されています。

KimsukyはAppleSeedやBabyShark、GholdDragonなど独自のバックドア、マルウェアを用いる他、CobaltStrikePsExecなどの一般的なツールも利用しています。
また、北朝鮮に関するアンケートを装ったフィッシングメールを標的に送り、HTMLヘルプファイル形式(.chm)の悪性添付ファイルを実行させ、情報を窃取することが確認されています。

CISAおよびFBI、USサイバー軍は、2020年に当該APTに関するアラートを公開しています。
2023年には、スピアフィッシングを通じて悪性のChrome拡張機能をインストールさせGmailアカウントを侵害する活動が展開されているとして、ドイツおよび韓国の情報機関が合同で注意喚起を発出しました。
また同年、韓国政府外交部はKimsukyを独自制裁リストに追加しています。



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